ブロッコリー

普段考えてることを書くってことは、文字に起こすってことは、なんて言うか逃げられない感じ。嘘つけない感じ。書いたものは茹でたレタスみたいだ。ほんとうの姿はくちゅくちゅで、情けない。もっと立派だったはずなのにな。おかしいな。 どうせなら自分の頭…

きれぎれ 町田康

ビル広告の女の巨大な顔 畳にぶっ刺さった鎌 見合いでちゅるちゅると吸う鰻 岐阜(長野?)の山村の撮影 人肉入りのパン 母の死、涙を流す白い髪の女、軽蔑 読んでから暫く経つのに景色が見える。俺の記憶力でも。そんなところが好き。

11月19日日曜日の記録

15日と16日は会社の展示会で、受付に控えてクローク業務をした。別に重労働じゃないが、緊張しながら立っているだけでもけっこう疲れる。拘束時間が普段より長いし、会場も会社より遠い。まあくたびれる。 17日金曜日は飲み会。めずらしく二次会まで出て、解…

いとこの結婚式で、教え子たちからのビデオレターが流れた。子供だから当然とはいえ、やはり少々、拙い。つい視線を外した先に、父の横顔。 楽しそうに、じっと見ていた。 先日甥っ子と初めて対面した。父にとっては初孫になる。終始、あまり見たことのない…

明日早いのに眠れない

うーん何書こうかなあと体重計の前に立つや否や全身の血管が神経が自我を、我執を、前頭葉に集めよくこね回してから指先に伝えずしん。太り過ぎですねー。ダイエットしてくださーい。事務的な、退屈そうな声。飼いふとらされた自我よ、いつになったら痩せる…

8:20

やってしまった。 大体目が覚めたときあ、これやばいなって気づくけど、今回は予想以上に遅かった。あーあ。 アイツまたやったのかって言われた。またって言っても前やってから確か一年くらい経ってるぜ。一年に一回って多いのかな?たとえばバレンタインデ…

大学生みたいな服だなと兄に言われた。服なんかに大金かけてられるか馬鹿野郎。物事には優先順位ってもんがあるだろうが。大体服にこだわる奴はださい。服を身にまとう自分への執着が滲むから。それが目に付くとみっともない。あさましい。 だが思うに服は気…

家具を見に帰省する

風が強くて寒い。寒いのは嫌だ。寝起きの冷えた体に鞭を打つのはつらい。でもいい天気だ。朝の光を浴びた街。池袋の空の下、ケアンズの空の下。こんな空の日は、空気がこんなに澄んだ日には… 今日はいい天気だ。

細かいことは気にしない彼のやり方を俺は少し見習うべき

きのうは仕事をして、ジューの日だから倉橋でお好み焼きを食って、山手卓球で一時間卓球をして、それから帰ってブラジル相手の代表戦を見た。 今日は一日中寝転がって、納豆とレトルトご飯と菓子を食って、youtubeを見てサッカーを見てワンパンマン読んで囲…

痴人の愛 谷崎潤一郎

美しい女。白くくっきりとした目鼻立ちの顔に落ちかかる黒い髪。厚みのある背中にくびれた胴。衣服越しにたっぷりと丸みを帯びた臀部。妖艶と若き生命力と西洋的なるもの。それへの憧れ。すべてを味わいつくしてもなお飽くことのない欲望を抱くところのこの…

しんせかい 山下澄人

「ぼく」は「天」から「谷」へ降りてきた。谷は木々におおわれ視界をさえぎられ、姿の見えない生きものたちが暗闇をうごめき鳴き声を上げる。冬には雪がつもってまわりが白くなる。人間たちはわずかに森を切り開き、労働にいそしみ暮らす。話し合い、時にい…

初志

イシグロがノーベル賞をとったから、ブログを書きたいと思いました。 自分の記憶のために。 専ら読んだ本について書くつもり。小説を中心に。